弦の巻き方
三線の取り扱い方>here
弦の巻き方を確認してみましょう。
カラクイが壊れたということで、お店に持ち込んだ三線を見てみると、カラクイが折れたわけではない。
そんな場合は、八割がた、弦の巻き方が悪くカラクイが中に押し込めなくて止まらない、ということが多いです。
理想的な巻き方とそうでない巻き方の例を見て、ご自分の三線と比べてみてください。
理想的な巻き方
カラクイに弦を巻きつけていきますが、最終的に歌口(弦をのせている溝のついた白い台座)から垂直に伸びるように、まっすぐ、巻きつけます。
カラクイの径の太い部分で、ぐらつきの無いようにします。径の細い部分は、つまりを防ぐために多少のぐらつきがある場合があります。
チルを通すからくいの穴(約1ミリ)の位置によっては弦をだんご状に重ねる場合はございますが、上の写真のようにきれいに巻き上げることが理想です。
理想的でない巻き方
弦の巻きつけ方が悪く、カラクイが中に押し込みにくい状況になると調弦がしにくい場合があります。
上の写真を男弦から順に解説していきます。
- 男弦
第1弦、男弦(ウーヂル)のカラクイが緩む、止まらないという場合は、上の写真のように、弦が左に巻き込みすぎて、カラクイが中に押し込めない状態になっていることがあります。
このような状態になると、どんなに力を入れても”キュルルルっ”とカラクイが止まりません。
弦が糸蔵の壁に当たらないようにしましょう。
弦を最初からきれいに巻きなおさなければなりませんが、使い込んだ弦だと、伸びきっている場合がありますので、弦の先を少しだけカットすると、巻きやすくなると思います。
- 中弦
第2弦、中弦(ナカヂル)の場合は、上の写真のように、弦が斜めに巻きつけられていると、弦の張力でカラクイが押し戻されることがあります。
歌口からまっすぐ伸びているのが理想です。
- 女弦
第3弦、女弦(ミーヂル)の場合も、中弦と同様斜めに巻きつけられていると、弦の張力でカラクイが押し戻される場合があります。
特に、調弦を高めに(4,5、6の高さ…)にすればするほど、止まりにくくなります。
こちらも、歌口からまっすぐ伸びているのが理想です。
動画で確認してみましょう。
カラクイが止まらないということで、相談が多い、男弦の弦の巻き方を動画で確認して見ましょう。
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