なとーんどー三線®️について

当店代表新垣喜盛(あらかきよしもり)が独自に開発した新コンセプト三線「なとーんどー三線」の紹介をさせていただきます。

Contents

なとーんどー三線の3つの特徴

●ゆるまないカラクイ (糸巻き)

三線初心者にとって最初で最大の壁「ちんだみ」を誰でも簡単に行えます。

通常のカラクイ (糸巻き)は穴に押し込むその摩擦でもって弦がゆるまない状態を保ちますが、初心者の方や手の力の弱い方などには扱いに慣れるまで根気のいる作業となります。

「ゆるまないカラクイ 」は通常の木製カラクイ の糸を巻く部分にステンレス素材の軸と特殊なベアリング構造によって文字通り「ゆるまない」状態をキープするつくりとなっています。

”ペットボトルを開けるくらいの力”があれば誰でも簡単に調弦することができます。カラクイ の締め付け具合も1.5mmの六角ドライバーでお好みの硬さ、回しやすさ、に調整できます。

●なとーんどー蛇皮張り 

ヘビ皮の裏側に特殊なコーティングを施した蛇皮張り(じゃひばり)です。

当店の看板商品でもある「本蛇皮強化張り(二重張り)」とは異なる技術で

従来、胴の裏面に張ったり、すぐに破れてしまうことで強く張れなかった薄い皮(首皮)も有効活用することができます。

耐久性については現在多くの人に使っていただきながら検証中ですので「本張り」同様保証はつけておりませんが、「強化張り」に匹敵するのではないかと見込んでおります。

耐久性テストとして、「皮の表面を濡らし」→「スチームアイロンを当てる」を何度繰り返しても皮の破れもなく極端な音の劣化もないことを確認しております。

音色については「本張り(本皮一枚張り)」と同等以上と自負しており多くのお客様の評判を得ております。

薄い皮を本張りと同等の仕様で仕上げるため奄美大島地方の「島唄」に使用する三線の音色の需要に答えられないかと期待しています。

強化張りの開発経緯でも触れていますが三線の皮張りの際の「皮破れ」は製作コストに大きな影響がありどの三線店でも頭を悩ますポイントですが「なとーんどー蛇皮張り」は「持続可能な三線製作」にも貢献できる技術です。

●テンション可変装置

三線の音色は皮の「張り具合(テンション)」で決まります。強い張りだと高音に、ゆるい張りだと低音に。

季節の湿度変化や経年の皮のゆるみで多少の音の変化はあるものですが、基本的には完成した時の張り具合で高音のよく鳴る三線、低音のよく鳴る三線と個性がわかれます。

そういうわけで三線愛好家の皆様は複数所有していることが多いのです。

「テンション可変装置」とは1挺の三線で低音から高音まで音色を自在に調整しお好みの音色で楽しむための画期的なアイデアです。

具体的には三線のオモテ面の皮を裏側から引っ張ったり緩めたりしてテンションを変化させ音色を変えます。

操作も簡単で三線の胴の下部にある調整穴をソケットレンチ(10ミリ)で回すだけです。

沖縄民謡の情歌はしっとりとした低音で、琉球古典音楽は凛とした高音の響き、その他ジャンルを問わず多様な音の楽しみを体験することができます。

「なとーんどー®️」というコンセプト 

上記3つの機能の全部もしくは一部を組み込んだ三線として「なとーんどー®️」として商標登録しブランド化を進めております。

「なとーんどー」は沖縄語で

●「(音が)鳴っているよ」

●「出来ているよ」

という2つの意味

さらに英語の表記で「NA-TONE-DO」とし

●「TONE(音色)」

●「DO(成し遂げる)」

という意味合いをかけてそのコンセプトを表しています。

あなたの三線を「なとーんどー®︎化」できる

「なとーんどー三線」は「ゆるまないカラクイ 」を標準仕様とし下記の通り商品設定しております。

なとーんどー三線Aタイプ

3つの機能を備えたもの(ゆるまないカラクイ 、なとーんどー蛇皮張り、テンション可変装置)

なとーんどー三線Bタイプ

ゆるまないカラクイ +なとーんどー蛇皮張り

そして、3つの機能のそれぞれは個別で一般的な三線に取り付けることも可能でお手持ちの三線にご希望の機能を施工し「なとーんどー®️化」も可能です。まさに「あなたのお好みの楽器へと、TONEをDOしちゃおう!」

※「ゆるまないカラクイ 」は三線によっては取り付けが困難な場合がございますので事前の確認が必要です。

※「テンション可変装置」は耐久性と音色を考慮し原則「なとーんどー蛇皮張り」との組み合わせとなります。

※「なとーんどー三線」は製作工程の都合上原則としてはオモテ面(弦を張っている面)を「なとーんどー蛇皮張り」、ウラ面を「強化張り(2重張り)」としております。

※「なとーんどー三線」は棹の材質や型は問いませんが基本はスタンダードクラスの「樫材」として、ご希望であれば上位クラスの棹にグレードアップ可能です。

地元紙「沖縄タイムス」に取材いただきました

なとーんどー三線の開発直後には地元紙「沖縄タイムス」で取り上げていただきました。

『音の響きの強弱調整できる三線 皮の張りを変動 池武当新垣三線店が開発』2022年11月

池武当新垣三線店(沖縄市)の店主、新垣喜盛さん(81)がこのほど、三線の胴に皮を張った後でも、張り具合を調整して音の響きの強弱を変えることができる三線を開発した。10月には特許庁に「なとーんどー」として商標登録を出願した。新垣さんは「一つの三線で響きの強弱を変えられるのは画期的だ。

沖縄タイムス2022年11月13日朝刊経済9面

 

沖縄市第1回「新商品アワード」最高金賞受賞

2024年1月13日、14日開催の第47回「沖縄市産業まつり」にて新設された「沖縄市新商品アワード」に応募。

なとーんどー三線の画期的なアイデアを

●三線の「多様」な楽しみ方が可能、

●お客様が長くご使用いただける点や製作面での「持続可能性

●「選択可能で自由」なコンセプト

をポイントにプレゼンしたところ審査員の皆様から好評が得られ数ある沖縄市産品の中から『最高金賞』を受賞することになりました!

沖縄市からは過去に「本蛇皮強化張り」での開発時に

平成4年
第15回沖縄市産業まつり
最優秀賞 琉球三味線蛇皮張り加工機

平成5年
第16回沖縄市産業まつり
優秀賞 三味線用本蛇皮強化加工

を受賞しており、実に31年ぶりの栄誉にあずかることができました。

販売について

「なとーんどー三線」の販売は現在のところ沖縄市池武当の本店店舗とイベント出店(開催されるイベントにより商品内容が異なる場合がございますのでご確認ください。)でのみ行なっております。

今後、当サイト(arakaki34.com)のショップを主に担当しているうるま店(有限会社ヨシモリ担当:新垣茂)や担当イベントでの販売取り扱いも見込んでおりますが、新垣茂の製作スケジュールや店舗運営の都合、「なとーんどー三線」の製作や関連技術の習熟度、そのほかリソースが足らず(手が回らない( ; ; ))販売を見合わせておりますのでご容赦ください。

まだ生まれたばかりのコンセプト三線「なとーんどー三線」を一緒に育てていただけませんか?