職業能力開発大学校との共同研究について

去った3月16日(月)、沖縄タイムスの一面に取り上げていただきました。

沖縄市池原にある沖縄職業能力開発大学校(ポリテクセンター沖縄、以下ポリテク)の生徒さんと一緒に4年に渡って研究してきた「三線の自動皮張り機」を当店に納品(※成果物の借用ということで当店にて業務活用、評価します。)の際に取材していただき記事にしていただきました。

週明けの一面に取り上げていただくとは思わず、びっくりいたしました^ ^

問い合わせのお電話も多数いただきましたが、作業や接客の対応に追われ何名様か電話に出ることができませんでした。申し訳ありませんm(._.)m

当店では父が創業以来、独自の皮張り技術の開発を重ねてきました。

先週、新たな施工方法を開発したと思ったら、今週にはあっさりと違う方法を試し、進んでは戻り、作っては壊し、これを40年以上も続けてきました。

主に皮張りを担当する兄(長男)はそれを洗練した形で習得し、時には喧々諤々、意見をかわし家族で技術を培ってきました。

ポリテクの生徒さんと共同で研究していくにあたっては、その培ってきた「当店の皮張り技術を機械で再現すること」、従来「7分張り、8分張張り」といった職人の感覚で捉えていた「音の数値化」を要望としてあげ開発に取り組んでもらいました。

開発初年度には熟練の職人技と同等の皮張りが可能となりましたが、作業の効率化、軽量化、安全性、実際の使い勝手など改良を重ねて4年、実に丁寧に研究していただきました。

当店としても、我ながら面白い研究課題を提供できたのではないかと満足しております。

改めましてポリテクの生徒のみなさんお疲れ様でした!また指導にあたられた先生方にも大変お世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。

さて、新聞記事をご覧になったお客様よりいただく質問で多いのが作業の自動化によって「皮張り代金」がどの程度安くなるのかということでございますが、

結論から言うと、すぐに価格に反映することは難しいです。恐れ入りますm(_ _)m

理由はいくつかありますが、

ひとつには皮張り技術はいくつもの工程があり、自動皮張り工程の前に皮の下準備などまだまだ職人の手による仕事が多いということ。

また、すでに当店では40年以上かけて培ってきた技術により、高音質のものを短期で仕上げることができますので、同等の技術のものであれば他店と比べてもお安いのではないかということ。(「良いお料理屋さん」に似たところがありますので一度お試しあれというところでしょうか。好みもございますしね。)

そして、三線の皮張りコストは原材料であるニシキヘビが100%輸入であることに左右されるところがあるのも問題です。製作コストを抑えられても原材料のコストがあがるということもありますのですぐに価格に反映できないこともあるのです。

しかしながら今後はこの機械を使用し皮張り技術をより効率化、安定化できるか実際に検証していきたいと考えてます。

そのことにより、製作のロスが減ったり、原材料が高騰したり、物価が上昇したりしても(はやくデフレ終わってほしいですね)、安定的に技術を提供でき、相対的に安くなる可能性があります。

これからも新しいテクノロジーを取り入れながら三線店も進化していくでしょう!