首里城の火災

2019年10月31日(木)首里城に火災が起きました。

この火災により正殿、北殿、南殿が焼失しました。火災より1週間経過し出火原因は正殿の電気系統が濃厚と報道されております。

建物内に収蔵されていた美術工芸品も多く焼失したようですが、耐火収蔵庫内の県指定有形文化財3点含む約千点が回収されたともあり不幸中の幸いを感じているところです。

かつて琉球王府が尾張徳川家に献上した琉球楽器が徳川美術館に所蔵されており、首里城を管理する美ら島財団にて2001年〜2006年にその復元事業(蒔絵の人間国宝・室瀬和美先生監修)が行われ、父新垣喜盛も三線の復元作業に携わりました。

この火災により同事業の琉球楽器の安否はまだ確認しておりませんが、無事を祈るばかりです。

※追記:三線無事でした!

玉城デニー知事は火災直後に「必ず復元する」と決意を表明しましたが、すぐに取り組まなければならないことと、じっくり議論しながら進めていかなければならないことがあるかと思います。

ウチナーンチュのアイデンティティに関わることですから。

今朝、小学5年生の娘が社会見学で首里城に向かいました。

本来なら写真(2018年12月22日ごろ)のように美しい姿の首里城の見学となるはずでしたが、残念です。

しかしながら、ここから立ち上がっていく首里城の姿を意識していくことはかけがえのない経験になると思います。

帰ってきて話を聞くのを楽しみにしてます。